2006年 10月 16日
戦略コンサルタントという職業はその多くの出身者がビジネス界で活躍しており、また大前研一氏をはじめメデイアを通しても有名な方も多いせいか、キャリアを高める上でとても気になる存在です。先日そんな戦略コンサルタント出身でまさにビジネス界で活躍しておられる方とプライベートでお話する機会がありました。その方は大手都銀を経て、戦略コンサルタントで8年経験を積み、その後大手コンピューター会社の営業本部長を経て、ターンアラウンドマネジャーとして事業会社の社長をなさっている方。約2年間で事業再生を見事に成功させ、引き続き社長として会社を引っ張っておられます。実はわたしのキャリアの相談ということで、MBAのゼミの先生が紹介してくださったんですが、そのような華麗な経歴をもっておられるにもかかわらずとても気さくな方で2時間近くおつきあい頂きました。(感謝!) 聞きした内容、ざくっと以下のようなことをおっしゃっていました。 アップオアアウト これはやはりあるとのこと。1、2年程度で辞めている人はコンサルタントとしては失敗と考えてよい。結果を出せないでいるとファームに居辛くなる。普通の会社の様に組織の中で泳ぐ(あまり貢献できなくても居場所がある)ことは出来ない。しかし、居続けられるかどうかはやはり自分次第。年下の上司にきつく言われることも当たり前。自分の中にしっかりとした目的意識を持つことでつらいことも耐えられる。有名なファームにいるだけで結構転職の声がかかるため我慢できず辞めてしまう人も多い。しかし、コンサルタントとしての経験を自分のものにするには最低3年は頑張るべきとのこと。 戦略コンサルタントの経験と経営者への道 論理的思考に基づくマネジメントにかかわる分析、判断力、数字でモノを見られるようになるなど、経営者として有益なスキルは身に付く。しかし、コンサルタントが能力面で秀でる反面、多くは大きな組織で働くことやリーダシップという面で欠如している人も多く、経営者になる人は意外と少ない。 キュアリアチェンジのリスク 「アップサイドを求めるなら勇気を持って挑戦すべき。基本的にやる気があってそこそこの能力があれば食いはぐれることはないと思いますよ。仮に戦略コンサルとして失敗しても。」と心強いお言葉。 事業再生(ターンアラウンドマネジャー) はっきり言って甘い仕事ではない。特にファンドによる買収案件は厳しい。早期に利益を上げなければならないのでどうしても不採算部門の再編をやらなくてはならないこともある。部門再編に伴い雇用に手をつけ無ければならない場面が一番つらい。 他にも経営者としてのお考え、ご家族のことなどいろいろとお聞きしました。やはり戦略コンサルでのご経験とそれを基礎に実際のビジネスのフィールドで活躍なさっているというだけあって、とても参考になるお話を聞くことが出来ました。このようにとても責任が重く厳しいビジネスの局面で確実に実績を積み重ねている方ですが、実はまだ39歳という若さです。自分の僅か4歳の違いで・・・、と考えると愕然とします。やはりしっかりとした目的を持ち、自分を信じて勇気を持って自らのキャリアに向かい合う姿勢がとても重要であると思いました。またそのような覚悟があれば、機会が開け、人が付いてきてくれ、報われるということです。 楽だけど組織に自分のキャリアをゆだねるという人生と比べるとどっちがいいか?
by miyakeseiya
| 2006-10-16 22:55
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