2007年 09月 03日
今日の日経新聞の記事「核心」に出ていた液晶テレビとiPodの収益モデルの比較。前者は液晶パネルから製品組立てまで一貫して生産する垂直統合(インテグラル)型のビジネスモデル。製造技術の先端性を強みに、これを内部に蓄積して他者との差別化を図る。後者は巷にある技術を組み合わせ、革新的なユーザーインターフェイスとまったく新しいユーザー価値を提供することに集中し、生産は外部委託とするモジュラー型である。記事はこれらを製造業の「選択肢」と述べているが、インテグラル型は日本の得意とするところで、モジュラー型のビジネスモデルは見当たらない。 話題のiPhoneの粗利率はなんと55%もあるそう。価格決定要素は製造コストではなく「付加価値」で決まっている。これに対して、年数割で価格下落する液晶テレビの価格は、常にぎりぎりのコストで推移する。 日本の製造業の営業利益率の低さはこういうところにある。既存の技術の改善は儲からない。「モジュラー」を出せるほどの創造性を生み出す鍵はなんだろうか?日本の大企業組織には難しい宿題か?
by miyakeseiya
| 2007-09-03 15:56
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